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白髪とシミが増えた女性に知ってほしいこと。

黒髪とシミの意外な共通点

黒髪が作られるのは「メラニン」によるもの。
シミが発生するのも「メラニン」によるもの。

なのに何故
年齢を重ねると黒髪が減り、シミが増えるのでしょうか?

白髪はメラニン色素が「作られなくなる」事で起こり、顔のシミはメラニン色素が「過剰に沈着する」事で起こるので、同じ色素でも髪の毛と肌では異なる現象が起こります。

メラニンは紫外線ダメージから体を保護するバリアとして重要な役割があります。
ところが代謝が低下すると表皮の奥にメラニンがとどまる時間が長くなってしまい[色素沈着]が起こり、そのまま肌に残る事でシミになってしまうのだとか。

同じメラニンでも肌と髪の毛は働きが異なる

髪の毛は毛母細胞から作られます。

髪の毛自体は元々無色透明な状態で毛母細胞の側にある色素細胞がメラニンを作り髪の毛の中に注入されて色がつきます。色素細胞が消失してしまったり機能が低下すると、メラニン色素が毛根部から補給されなくなる事で無色透明(白髪)のまま成長していきます。

 

■主なシミや白髪の共通原因

    • 加齢による老化
    • 遺伝的要因
    • 生活環境による外的ダメージの蓄積
    • ストレス過多による内的ダメージの蓄積
    • 栄養価の低い食生活による血行不良や栄養不足 など

シミは太陽光など外的ダメージの蓄積プラス代謝低下による「色素沈着」。
白髪は毛根部(体の中)で色素が作られない事によっ「色素が消失」。

若干メカニズムが違いますが、どちらの悩みも生活環境の見直しが大切な事は明白ですね。


白髪が多い人が不足している意外な栄養素

美容師&美容研究家の目線から見ると

シミや白髪の悩みがある方は栄養不足+貧血傾向だと考えています。

白髪が多い方はタンパク質・ビタミン・亜鉛・銅・ケイ素、特にカルシウムが不足している事が多く、カルシウムは歯や骨の形成だけでなく生命維持に重要な働きを司る栄養素として知られています。

さらに髪の毛の色素を補いメラニンを作る重要な役割もカルシウムが担っているため、カルシウムが不足するとメラニン色素が作られず髪に栄養が届かなくなり、髪を黒くする成分が作られなくなる事で白髪の割合が増えていくということが明らかになっています。

骨の密度が低下してしまうと・・・

骨がスカスカな状態になると体を支える力が弱まります。

そうなると筋肉に負担がかかり血行が悪くなる事で頭皮に栄養が行きわたらなくなり薄毛や脱毛の要因にも。

骨を丈夫にするカルシウムは体内で最も多いミネラル。
99%は歯や骨、1%は血液や筋肉、神経などに存在しています。

カルシウムは骨に貯蔵されていますが、血液中のカルシウムが不足すると骨から溶け出して補充されるのだとか。

 

■カルシウムの不足気味のサイン

    • 足がつりやすい
    • 疲れやすい
    • 太りやすい
    • ちょっとしたことで骨折する
    • 出血が止まりにくい
    • 手足がしびれる事がある
    • 歯がよく痛む
    • 爪の薄皮がよくむける
    • シワやたるみが気になる など

閉経を迎えた女性が白髪の増加に悩む原因は女性ホルモンの分泌量低下とカルシウム不足が大きく関わっているので、毛髪の大元の栄養となる血液の質を上げると共にカルシウム摂取も意識することが大切です。

カルシウムの吸収率に注目

カルシウムは腸から吸収されます。
腸からのカルシウム吸収率は20代〜40代までをピークに減少。

特に女性は更年期などで女性ホルモンの分泌量が減少することで骨量が急激に減り、骨粗しょう症になりやすいためカルシウム不足には注意が必要になります。

カルシウムの吸収率は、
乳製品 40%、小魚 33%、野菜 19%

なんとカルシウムが多くふくまれている食品を摂っていても吸収率は50%にも満たないそうです。

予防医療機関がおこなった60代の女性対象の検証で、食生活や生活習慣を改善せずに過ごすと骨密度は半年間で1%減少。
どうすればカルシウムの吸収率を上げる事が出来るのか研究を重ねたところ、クエン酸と一緒にカルシウムを摂取するとクエン酸がカルシウムと結合する事で腸で吸収されやすくなる事が判明しました。

60代の女性はカルシウム食品とクエン酸食品を併せて摂る生活を3ヶ月続けたところ骨密度が2.4%も上昇したそうです。

■クエン酸を豊富に含む食品

・レモン・グレープフルーツ
・ミカン・オレンジ・ライム
・キウイ・黒酢・梅干し など

個人的に梅干しはオススメしたい食品。

食後に梅干しを食べると食事で摂ったカルシウムの吸収率を上げて唾液の分泌を促し、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収をサポートしてくれます。

さらに梅は腸の働きを活発にし、便通の改善も期待できる食品です。

東洋医学では酸味は肝臓の機能を高めて血液をきれいにする働きがあると考えられています。

肝臓や胃腸が弱っている人はあたたかい番茶(3年番茶が理想)に梅干しと生姜としょうゆを入れた「梅醤番茶」は試す価値ありです。梅干しの酸味は肝臓に効果抜群で「肝臓」と「目」は関係が深く目の養生にもうってつけ。さらに花粉症などで粘膜がむくんでいる時にも梅干しは効果に期待が持てるそうですよ。

カルシウム吸収率を高めて強い骨を作り白髪予防を考える方はぜひクエン酸を含む食品と一緒に摂ってみて下さいね。


*酸は歯のエナメル質を溶けやすくするのでクエン酸食品の飲食後はお茶や水などで軽くうがいをしてください*

 

まとめ

  • 黒髪とシミができるのはメラニンによるもの
  • カルシウムは黒髪を作る役割持っている
  • 女性は特に閉経後白髪が増加しやすくなる
  • カルシウムは腸から吸収される
  • カルシウム吸収率を上げるにはクエン酸食品と一緒に摂る
  • 東洋医学で酸味は肝臓の機能を高めて血液を綺麗にすると考えられている
  • 肝臓や胃腸が弱っている人は梅醤番茶がおすすめ