腸を守れば、体を守れる
今、注目されているのが、体を守る免疫器官としての腸の働きです。なぜなら、体内の免疫細胞のじつに70%は、腸に集まっているから。つまり、体内に入ってきた有害なウイルスや病原菌を撃退して、体内に吸収させないような防御システムを持つのが「腸」という臓器なのです。
外から侵入しようとするウイルスや菌などから体を守るためには、この腸が持つ防御システムに存分に働いてもらえばいいわけです。けれど、加齢によって、あるいはさまざまな生活習慣などからダメージを受け続けることによって、腸内年齢は上がり、腸は本来の力を発揮できなくなってしまいます。
「たかが便秘でしょう?」と思っていた方も、これからは腸内環境ケアを無視できなくなるはずです。「腸を守ること」イコール「体を守ること」なのですから。
引用:50年の便秘解消した人も!医師が伝授・免疫力UPする「健美腸ルール」より
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「健美腸ルール」著者の小林暁子医師によると、胃腸の調子が悪いと肌の細胞が栄養不足になり肌荒れや乾燥肌が起こりやすくなるということ。
食べ物の栄養が肌に届くまでの過程は
①口でかむことで消化液の唾液が分泌され食べ物を一時的に消化
②胃の中で食べ物を一時貯蔵して胃液と蠕動運動で食べ物を吸収しやすい形に分解
③小腸で胃から送られてきた食べ物を消化し、栄養素を内壁から吸収して肝臓へと送る
④肝臓で栄養素を体内で活用しやすい形に換えて血液と共に全身へ送る
⑤毛細血管から肌の細胞に栄養素が取り込まれる
東洋医学の理論では胃腸のコンデションは実はメンタル面にも大きな影響があると考えられ、イライラしやすかったりちょっとしたことで悩みがちになったり過度な心配性などのココロの状態は胃腸の機能が低下しているサインかもしれません。
腸ケアに必須な栄養素
免疫機能の働きや健康や美を維持するためにに重要な腸の中をお掃除してくれるのが食物繊維。
食物繊維には血糖値の上昇を抑える働きがあり、コレステロール吸収を抑制する働きがあります。食物繊維は胃で水分を含みふくらんでカサを増すので、胃内での滞在時間が長くなり満腹感の維持にも大活躍。
食物繊維は腸のお掃除係で食べ物が消化管を通過する時間は大体24〜72時間までといわれ、その大半は大腸を移動します。消化管内は多量の消化液が分泌されその水分を多孔質の食物繊維が吸収し膨張する事で便をやわらかくしてたくさんの排便を促します。
2種類の食物繊維
■水溶性食物繊維■
果物・繊維が柔らかい野菜・芋類・海藻・キノコ・オクラなど
粘性のある食材など水溶性食物繊維は水分を含んで便をやわらかくします。ただし、果物や芋類には糖質が多く含まれるので食べるとしたら朝か昼に食べるのがおすすめ。
■不溶性食物繊維繊維■
硬い野菜・キノコ類・豆類・乾物類
不溶性食物繊維は水分や老廃物を吸着して便のカサを増します。根菜類には糖質が多く含まれているのでこちらも食べる時間、順番には気をつけた方がよさそうです。
和食定食などでオクラや山芋などがあれば1番最初に食べると血糖値の上昇が抑えられるそうです。ネバネバ系がなければドレッシングをかけずにサラダを食べるか味噌汁を飲んで胃腸の働きを活性化してから食べるのも一つのアイデア。
食物繊維が豊富な野菜には嬉しい健康効果も盛りだくさん。
以前行った野菜ブッフェの健康効果メモより一部紹介します。
菜の花▶︎美肌効果・眼精疲労を抑える
人参▶︎肌荒れを防ぐ
ミニトマト▶︎発ガン抑制効果や免疫機能の正常化
白菜▶︎コレステロールの減少
オクラ▶︎コラーゲンやたんぱく質が豊富で美肌効果がある
セロリ▶︎コレステロールの上昇を抑える
玉ねぎ▶︎血液をサラサラにしてメタボを防ぐ
レッドオニオン▶︎疲労回復・食欲増進・コレステロールの上昇を抑制する
豆苗▶︎糖質やたんぱく質を燃焼しやすくする
大根▶︎免疫力を高める
水菜▶︎美肌効果・抗菌作用
海藻▶︎疲労回復・食欲増進・コレステロールの上昇を抑える
スイートコーン▶︎コレステロールを減らしてくれる働き・動脈硬化予防
よく噛む事も美と健康を維持する重要ポイントです。
腸内環境を調えて血糖値の上昇を防ぎ食べ過ぎを予防する為に
食物繊維が豊富な食材を積極的に摂ってくださいね。